ギターのお手入れ、放っておくと何が困る?|富田林店で買ったあとの続け方
ギターを買ったあと、「弦が切れたら交換すればいい」「ケースに入れておけば大丈夫」と思っていませんか?実はギターは、演奏していないあいだも少しずつ状態が変化しています。このページでは、放置することで起きる具体的な困りごとと、富田林エリアで続けやすい基本のお手入れ・保管方法をまとめました。
放っておくと何が起きるの?
ギターを手入れせずに置いておくと、大きく3つの問題が起きやすくなります。
- 弦がさびて音が濁る:弦は金属製のため、空気中の湿気や手の汗で少しずつ酸化・さびが進みます。さびた弦はチューニングが安定せず、音が曇り、指への当たりもザラついてきます。
- 木材が変形・割れる:ギターのボディやネック(棹の部分)は木でできています。湿気が多い環境では膨張しやすく、乾燥した環境では収縮・割れが起きます。ネックが反ると弦高(弦とフレットの距離)が変わり、押さえにくくなったり音がビビったりします。
- 指板が乾燥してひび割れる:指板(弦を押さえる細長い板の部分)は、乾燥が続くと表面にひびが入ることがあります。特にローズウッドやエボニーなどの無塗装の指板は乾燥に敏感です。
こうした変化は少しずつ進むため、気づいたときには修理費用がかかるケースもあります。定期的なお手入れは、楽器を長く使うためのシンプルな方法の一つです。
弦交換はどのくらいの頻度でするのが良い?
週1回以上弾く方は、月1回の交換が目安です。弾く頻度が月に数回程度であれば、演奏頻度に応じて1〜3ヶ月ごとを目安にしてください。
演奏していないあいだも、弦は空気中の湿気・温度差・汗の残りによってじわじわと劣化します。特に夏場は蒸し暑くさびが進みやすく、冬場も乾燥による影響が出やすい季節です。
- 週1回以上弾く方:月1回が交換の目安
- 月に数回弾く方:1〜3ヶ月ごとに状態を確認し、音が濁ったら交換
- しばらく弾いていない方:久しぶりに演奏する前に弦の状態を確認する
判断の目安になるのは「音の濁り」「チューニングの狂い」「弦を触ったときのザラつき感」です。これらを感じたら交換のサインです。
ギターの保管方法はスタンド・ケースどちらが良い?
どちらにも向き・不向きがあります。日々の練習量と部屋の環境に合わせて選ぶのがポイントです。
スタンドに立てかける場合
すぐ手に取れる利便性があり、毎日弾きたい方に向いています。ただし以下の点に注意が必要です。
- 直射日光が当たらない場所を選ぶ(日焼け・塗装のダメージ防止)
- エアコンや暖房の風が直接当たらない場所に置く(乾燥・温度変化の対策)
- 倒れないよう安定した床面に設置する
- ラッカー塗装のギターは、スタンドのゴム素材と長時間接触すると塗装が溶けることがある。ラッカー塗装対応のスタンドを使うか、布を挟む
ハードケースに収納する場合
湿度・温度の変化から楽器を守る点では、ハードケースが向いています。
- 外部の温度・湿度変化の影響を受けにくい
- ケース内に湿度調整剤(シリカゲルや加湿用のスポンジタイプなど)を入れると、より効果的に湿度をコントロールできる
- 長期間弾かない場合や、季節の変わり目の保管に特に向いている
ソフトケース(ギグバッグ)に収納する場合
持ち運びには便利ですが、湿度・温度・衝撃への保護力はハードケースより低くなります。自宅での長期保管には、できればハードケースを選ぶほうが安心です。
ギターを「寝かせて」保管しても良い?
寝かせて(横に倒して)保管すること自体は問題ありませんが、いくつか気をつける点があります。
- スタンドや壁掛けで立てて保管する方法と、ケースに入れて横にして保管する方法が一般的です。どちらでも、ネックに無理な力がかからない置き方を選びましょう
- ただし、床に直接寝かせると踏んでしまったり、上に物を置かれてしまうリスクがあります。壁や家具から離れた安全な場所か、ケースの中に入れた状態で横置きにするのが安心です
- フックを使って壁掛けで保管する方法も一般的ですが、直射日光・エアコンの風が当たらない位置を選ぶことが前提です
湿度管理はどうすれば良い?
多くの地域では、夏は蒸し暑く湿気が多くなりやすく、冬は乾燥が厳しくなります。この季節の差が、木製楽器にとって大きな負担になります。
湿度対策のポイント
- 夏(湿気が多い時期):ケース内に乾燥剤(シリカゲルタイプ)を入れて過剰な湿気を吸わせる。カビ・木材の膨張・弦のさびに注意
- 冬(乾燥が厳しい時期):加湿タイプの湿度調整剤をケース内に入れる。暖房の風が直接当たる場所は避ける
- 季節の変わり目(特に夏前・冬前):メンテナンスのタイミングとして意識しておくと、大きなトラブルを早期に発見できます
手軽に始めるなら、ケース内に入れる湿度調整剤(ギター専用の吸放湿タイプ)がおすすめです。価格や種類については、天理楽器 富田林店でお気軽にご相談ください。
指板のお手入れはどうするの?
指板のお手入れには、指板用オイルを使うのが基本です。ただし、塗装の有無や指板の素材によって使えるオイルが異なるため、購入前に楽器に合ったものを確認することが大切です。
指板オイルを使う目的
- 乾燥によるひびや割れを予防する
- 弾き心地をなめらかに保つ
- 汚れ(指の汚れ・皮脂)を落とす
注意点
- メープル指板(光沢のあるツルツルした白っぽい指板)は多くの場合塗装されているため、オイルが不要なことが多い
- ローズウッド・エボニーなど無塗装の指板が、乾燥対策としてオイルを使う代表的な素材
- オイルの塗りすぎは逆効果になることがあるため、量は少量が基本
- 弦を外した弦交換のタイミングで一緒にお手入れするのがやりやすい
「自分のギターにどのオイルが合うかわからない」という場合は、楽器を持ち込んでいただくとご案内しやすくなります。
演奏後にやっておくと良いことは?
演奏が終わったあと、少しだけ手をかけるだけで楽器の状態が長持ちします。以下のポイントを習慣にしてみてください。
- 弦を乾いた布で拭く:演奏後の汗・皮脂は弦のさびを早める原因になります。クロス(楽器用の柔らかい布)で弦とネックを軽く拭くだけで、弦の寿命が変わります
- ボディを拭く:手の触れた部分(ピックガード周辺・ボディ表面)も柔らかいクロスで拭いておくと塗装を長持ちさせやすくなります
- スタンドかケースに戻す:弾いたあとにその辺に立てかけるのは、倒れて破損するリスクがあります。専用のスタンドかケースに収納する習慣をつけましょう
どれも短い時間でできることです。続けるほど、楽器が応えてくれます。
プロに任せる修理・メンテナンスはどんなとき?
自分でのお手入れを続けていても、プロのメンテナンスが必要になる場面があります。次のような症状に気づいたら、早めに持ち込むことをおすすめします。
- チューニングが合ってもすぐに狂う
- 特定のフレットで音がビビる(ビビり音がする)
- 弦を押さえるのが以前より硬く感じる(弦高の変化)
- ペグ(弦を巻くパーツ)が緩んでいる、または固すぎる
- ネック(棹の部分)が反っているように見える
- ボディに割れ・浮きが見られる
天理楽器では楽器のメンテナンス・修理を持ち込みで受け付けています。郵送でのご相談も可能ですので、富田林エリアからでもお気軽にご連絡ください。状態によって対応内容や費用が異なりますので、まずは現物をご確認させていただくかたちになります。
よくある質問
- ギターの弦はどのくらいの頻度で交換すればいいですか?
- 週1回以上弾く方は月1回が目安です。月に数回程度の方は、演奏頻度に応じて1〜3ヶ月ごとに状態を確認し、音が濁りチューニングが安定しなくなったら交換のサインです。演奏していないあいだも弦は湿気や温度変化で劣化するため、長く弾いていないと、音が変わっていることもあります。最後に弾いた時期と演奏頻度を目安に、状態に合った交換時期を考えると安心です。迷ったときはお気軽にご相談ください。
- ギターはスタンドに立てかけて保管しても大丈夫ですか?
- 基本的には問題ありませんが、2つの注意が必要です。①直射日光・エアコン・暖房の風が直接当たらない場所を選ぶこと。②ラッカー塗装のギターは、スタンドのゴム部分と長時間接触すると塗装が溶けることがあります。ラッカー対応のスタンドを使うか、布を挟んで接触を防いでください。毎日弾く方にはスタンドが便利ですが、長期保管や季節の変わり目はハードケースに収納するほうが安心です。
- ハードケースとソフトケース、ギターの保管にはどちらが良いですか?
- 長期保管や季節の変わり目の保管にはハードケースが向いています。外部の温度・湿度変化を受けにくく、ケース内に湿度調整剤を入れることでさらに効果的に楽器を守れます。ソフトケース(ギグバッグ)は持ち運びに便利ですが、湿度・温度・衝撃への保護力はハードケースより低くなります。天理楽器では保管方法のご相談もいただけます。
- ギターの指板にオイルは必要ですか?
- 無塗装の指板(ローズウッド・エボニーなど)には、乾燥によるひびや割れを防ぐために指板用オイルが有効です。一方、メープル指板のように塗装されている場合はオイルが不要なことが多いです。塗りすぎると逆効果になるため、少量だけ使うのが基本です。ご自身のギターにどのオイルが合うか迷ったら、天理楽器 富田林店へお持ちください。
- 弾いていないのに弦は劣化しますか?
- 演奏していなくても弦は劣化します。夏場は蒸し暑く湿気が多いためさびが進みやすく、長く弾いていないと、音が変わっていることもあります。久しぶりに弾く前には弦の状態(さび・ザラつき・音の濁り)を確認してください。「最後に弾いたのがいつか」も、弦の交換時期を考える目安になります。
- ギターのネックが反っているかどうか、自分で確認できますか?
- 1フレットと最終フレットを同時に押さえ、中間のフレット(7〜9フレット付近)と弦のすき間を目視する方法があります。すき間が極端に小さい、または大きく開いているときは、ネックの状態を見てもらったほうがよいサインかもしれません。ただし、ネックの反りが適正かどうかの判断や調整(トラスロッドの操作)は専門知識が必要です。「なんか弾きにくくなった」と感じたら、天理楽器 富田林店にお持ちいただくのが安心です。
- 富田林でギターのメンテナンス・修理を相談できますか?
- 天理楽器では、ギターのメンテナンスや修理のご相談を持ち込みで受け付けています。弦交換・ネック調整・各パーツの点検などについても、まずはご相談ください。郵送でのご相談も可能です。対応内容や費用は楽器の状態によって異なりますので、まずはお気軽にお声がけください。
制作:天理楽器


