知らないと損|ハイエンドギターが揃うギターフェアの価値
「良いギターは、出会いとタイミングだ」
長年楽器に触れてきた方なら、この言葉の意味を深く理解されていることでしょう。スペックや価格だけでは測れない、弾き手の感性と共鳴する一本。それは、探し求めて見つかるというよりも、ある日突然、目の前に現れるものです。
こんにちは、天理楽器です。
今回は、数々のギターを手にし、次なる一本を「上がり」のギターとして迎えたいと考える、経験豊富なプレイヤーの皆様にお話しさせていただきます。
明日から始まるギターフェア。なぜ、このタイミングで、この情報を知ることがあなたのギター人生において重要なのか。衝動買いではなく、生涯を共にするパートナーとの「納得の出会い」を求めるなら、ぜひ最後までお読みください。
なぜ、良いギター選びはタイミングが重要なのか
ギターは工業製品でありながら、その本質は木という有機物から成る工芸品です。同じモデルであっても、木材の乾燥具合、部位、そして職人の手による僅かなさじ加減によって、その鳴りやレスポンスは千差万別。まさに「一期一会」の世界です。
個体差という魅力的な不確定要素があるからこそ、素晴らしい一本と出会うには「最高のコンディションの個体が、最高の状態で集まる場」に身を置くことが不可欠となります。良いギターは、常に市場に存在するわけではありません。そして、あなたの感性が最も研ぎ澄まされている「今」というタイミングも、またとない瞬間なのです。
その二つの「タイミング」が交差する稀有な機会が、大規模なギターフェアに他なりません。
個人での店舗巡りでは決して得られない、フェアという場の価値
普段、納得のいく一本を探すために、いくつかの楽器店を巡ることはあるでしょう。しかし、その方法では、どうしても比較対象の数に限界があります。店舗Aで弾いたギターの残響を記憶し、店舗Bで別の個体を試す。そのプロセスでは、記憶の曖昧さが正確な判断を鈍らせてしまいます。
明日から始まるギターフェアが提供するのは、その限界を打ち破る圧倒的な価値です。
500本以上のギターが一堂に会し、それらを「横並び」で比較試奏できる環境。これは、個人の努力では決して再現不可能な状況です。
「MartinのD-28とGibsonのJ-45、やはり両雄を隣で鳴らしてこそ分かるキャラクターの違い」
「Fender Custom Shopの複数本の中から、最も倍音豊かな個体を選び抜く贅沢」
これこそが、フェアという非日常空間が提供する、本質的な価値なのです。
ハイエンドギターを「試す」ことの本当の意味
経験者である皆様にとって、ハイエンドギターの試奏は、単に音色を確認する行為ではないはずです。それは、作り手の哲学や、その楽器が持つポテンシャルとの対話です。
今回のフェアでは、普段は同じ空間に揃うことのない、国産ハイエンドの至宝も皆様をお待ちしています。
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ASTURIAS(アストリアス):九州・久留米の工房で生み出される、手工ならではの繊細な音色。弾き手のタッチにどこまでも追従する、その透明感とサステイン。
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Black Smoker(ブラックスモーカー):長野・安曇野から発信される、現代の音楽シーンを見据えた実戦的ギア。プロの現場で求められる、抜群のプレイアビリティとサウンドの解像度。
これらのギターに触れることは、ご自身のプレイスタイルを再発見し、新たな音楽的インスピレーションを得る機会にもなります。たとえ購入に至らなくとも、この経験自体が、あなたのギタリストとしての感性をより豊かにしてくれるはずです。
この情報を「前日」に知るメリット
なぜ、私たちはイベントの直前に、改めてこの記事をお届けしているのか。
それは、皆様に「心の準備」をしていただきたいからです。
「明日はあのブランドの、あのモデルを試してみよう」
「今使っているギターとの違いを、冷静に判断する視点を持とう」
事前に情報を得て、目的意識を持って会場を訪れることで、当日の体験価値は飛躍的に高まります。単なるお祭りの参加者ではなく、明確な意志を持った選定者として臨む。その落ち着いた視点が、後悔のない決断へと繋がります。
また、ギターフェアではアコースティックギターやエレキギターの幅広いモデルが揃い、初心者の方から上級者まで楽しめる体験型イベントとなっています。特に初心者の方には、専門スタッフが丁寧に楽器選びをサポートし、わからないことも気軽に相談できる環境が整っています。さらに、限定モデルや希少材を使用したハイエンドギターも多数展示されており、普段はなかなか触れない特別な楽器を試せる貴重な機会です。
会場では、不要になった楽器の下取りや買取も行っており、新しく購入する際の相談も可能です。使わなくなった楽器を手放すことで、次のギター購入の資金に充てることができるため、よりスムーズな買い替えが実現します。こうしたサービスもフェアならではの魅力の一つです。
明日はイオンモールKYOTOの京都店で開催されるギターフェアの初日でもあります。アクセスも良く、ゆったりとした空間でじっくりとギターを選べるため、ぜひこの機会に足をお運びください。
明日からの二日間は、ただギターが並ぶだけのイベントではありません。作り手の情熱、木材の個性、そして弾き手の感性が交錯する、特別な時間が流れる場所なのです。
その手で、確かめに来てください
運命の一本との出会いは、いつも静かに、そして突然に訪れます。
スペックシートを眺める時間も大切ですが、最終的にあなたの心を揺さぶるのは、その手で触れた時の、生々しい感触と響きです。
【ギターフェア2025 イオンモールKYOTO】
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日程: 12月20日(土)・12月21日(日)
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会場: イオンモールKYOTO Sakura館4F 天理楽器店舗
会場には、ハイエンドギターに精通した専門スタッフが常駐しております。
木材の特性やサウンドの傾向、メンテナンスについてなど、どんな些細な疑問でもお聞かせください。私たちは、皆様の楽器選びが最高の体験となるよう、誠心誠意サポートさせていただきます。
この貴重な機会に、ぜひ会場へお越しください。
あなたの音楽人生を、次のステージへと引き上げる一本が、静かに待っています。


