ギターの最初の一歩は?チューナーから1曲までの流れ
「ギターを弾いてみたい。でも、習いはじめたら最初は何をするのだろう」。体験レッスンを考えるとき、そんな小さな不安が頭をよぎる方もいらっしゃるかもしれません。
ギターは難しそう、と感じている方に向けて、アコースティックギターの入門の流れを、「チューナーで音を合わせる → 右手でリズムを刻む → コードを1つずつ覚える → 1曲にまとめる」という流れを、読み物としてご紹介します。むずかしい用語はできるだけ使わず、「最初の数回はこんな感じなのか」と、気軽に思い浮かべていただければうれしいです。ここでご紹介するのは入門の一例です。天理楽器の音楽教室のレッスンそのものではなく、実際は講師と生徒様に合わせて組み立てます。体験レッスンへの入り口として、軽く読んでみてください。
ギターの最初の一歩は、弾くことより「音を合わせること」?
入門の最初は、「チューニング(各弦の音の高さを合わせること)」からです。弾く前に、まず楽器の状態をそろえます。練習の前にも、続けていきたい習慣です。
チューニングは、一度合わせれば終わり、というものではありません。弦を張り替えたときはもちろん、練習をはじめる前にも、そのたびに合わせておくと安心です。
音を合わせる道具が「チューナー」です。ヘッド(ギターの先端の部分)に挟むクリップ式や、スマートフォンのアプリなど、いくつかの種類があります。ふつうのアコースティックギターの場合、チューナーをコードでつなげないので、実際に鳴らした音をチューナーが拾って判定する形になります。
| ステップ | やること |
|---|---|
| 1 | チューナーをヘッドに挟む(またはアプリを開く) |
| 2 | 最も太い6弦から、1本ずつ弾いて音を確認する |
| 3 | 表示が「高い」か「低い」かを見る |
| 4 | ペグ(弦を巻き取るつまみ)を少しずつ回して、中央に合わせる |
| 5 | 6弦から1弦まで順に繰り返す |
ペグは、弦を締める方向に回すと音が高くなり、ゆるめる方向に回すと音が低くなります。表示が「高すぎる」と出たらゆるめ、「低すぎる」と出たら締めます。ペグは少し回しただけでも音が大きく変わるので、行きすぎてしまうこともあります。ディスプレイを見ながら、ゆっくり合わせるのがコツです。
チューナーの使い方は、実際にやって見せてもらい、同じように試してみると、流れをつかみやすいです。
ギターの各部分には、どんな名前がある?
ギターは、大きく「ヘッド」「ネック」「ボディ」の3つに分けて覚えると整理しやすくなります。まずは各部分の名前とその役割を確認しておくと、先生の説明が聞き取りやすくなります。
| 部分 | どこにある? | ひとこと |
|---|---|---|
| ヘッド | 先端 | ペグが付いていて、弦の音の高さを調節する |
| ネック | 細長い持ち手の部分 | 左手で弦を押さえるところ。区切りの金属線がフレット |
| ボディ | 胴の部分 | 音を響かせるところ。右手で弦を弾く |
弦は6本あり、最も低い音の太い弦が6弦、最も高い音の細い弦が1弦です。ギターを構えたとき、上側にくるのが6弦、床に近い下側にくるのが1弦です。何も押さえずに鳴らした音を「開放弦」と呼び、ギターではドレミではなく、アルファベット(E・A・D・G・B・E)で音の名前を呼びます。最初は「そういう呼び方をするのか」と知っておくだけで十分です。
右手の動きは、どうやって覚えるの?
右手は、まず「ジャーン」と弦をまとめて鳴らす「ストローク」を、先生のまねをするところからはじめます。先生が先にやって見せ、生徒様が後から同じ動きを試す。難しい説明を聞くより、見て、まねして、体で覚える流れです。
ストロークには、下に向けて弾く動き(ダウン)と、上に向けて弾く動き(アップ)があります。いきなり両方を組み合わせるのではなく、まずは1拍に1回、下に弾くところからはじめます。慣れてきたら、拍と拍のあいだにアップを入れて、リズムに動きを足していきます。
| 段階 | 数え方のイメージ | ねらい |
|---|---|---|
| まずは | 「1・2・3・4」と数えながら、1拍ごとに下に弾く | 一定の速さで手を動かす |
| 次に | 「1と・2と・3と・4と」と、拍の間にも手を動かす | 下と上の動きをつなげる |
| さらに | 「1・イー・ン・ア・2・イー・ン・ア…」と、もっと細かく数える | リズムの細かさを知る |
声に出して数えながら弾いてみてもいいですし、弾き方を変えて、曲の雰囲気の違いを試すのもおすすめです。たとえば、1小節に弾く回数を変えると、曲の雰囲気が変わります。こうした「同じコードでも、弾き方で曲の表情が変わる」という発見は、入門のおもしろさの一つです。
左手は、どのコードから覚えるの?
左手は、押さえ方が分かりやすいコードを少しずつ増やしていきます。コードとは、複数の弦を同時に鳴らして作る「和音」のことです。左手で押さえる指の形に名前が付いていると思ってください。
初期に取り上げる例として、G(ジー)とC(シー)の2つがあります。この2つの押さえ方を覚えて、ストロークと合わせて弾いてみます。そのあと、D(ディー)やEm(イーマイナー)が加わります。
ここで知っておきたいのが「コードの仲間」です。ギターでは、1つの曲の中で一緒に使いやすいコードの組み合わせがあります。たとえば次のような組み合わせです。
| 仲間の呼び方 | 一緒に使いやすいコード |
|---|---|
| Gの仲間 | G、C、D、Em |
| Cの仲間 | C、Am、F、G |
この仲間のコードを覚えておくと、「この曲に出てくるコードは、この中のどれかかな」という見当がつきやすくなります。入門のうちは、コードの名前をすべて暗記しようとせず、まずは一つの仲間の中で、指の形に慣れていくのが現実的です。
コードが4つほどそろうと、コードの並べ方を変えて、曲らしい流れを試してみましょう。たとえば、G → D → Em → C のように4つのコードを順に弾く練習をすると、曲に近づいた実感がわきやすいようです。
コードの切り替えは、どう練習するの?
コードの切り替えは、速さよりも「ゆっくり、止まらずに」を大切にする練習の進め方があります。左手の形を変える動きと、右手のストロークを同時に続けるのは、慣れるまで少し難しいものです。
入門では、まず切り替えの動きだけを、ゆっくり繰り返す練習を取り入れる進め方があります。指が慣れてきたら、右手のストロークを加えて、同時に動かしてみます。うまくいかない部分は、その部分だけを何度か繰り返してから、前後とつなげます。
- 最初は、コードを1つずつ鳴らして、音がきれいに出ているか確認する
- 次に、2つのコードを行き来する動きをゆっくり繰り返す
- そのあと、ストロークと一緒に続けてみる
- 止まってしまう場所があれば、その場所だけを練習する
ここで大切なのは、速く弾けることよりも、「音が途切れずにつながること」です。ゆっくりでも、続けられるところから始めて構いません。入門では、ゆっくり、つながるところから始める進め方があります。
メトロノームは、いつごろから使うの?
メトロノーム(一定の速さで拍を刻む道具)は、コードの切り替えに慣れてきたころに使いはじめます。スマートフォンのアプリでも使えるので、特別な機械を用意しなくても試せます。
メトロノームを使う目的は、拍に合わせて弾く感覚を身につけることです。自分ひとりで弾いていると、難しいところで速さが落ちたり、簡単なところで速くなったりしがちです。まずは、メトロノームの音に合わせて弾いてみましょう。
| 練習のしかた | ポイント |
|---|---|
| 遅い速さからはじめる | 切り替えが間に合う速さで、確実に弾く |
| 少しずつ速くする | 慣れたら、目標の速さに近づけていく |
| 難しい場所だけ取り出す | その場所を遅くして繰り返してから、全体に戻す |
はじめは、メトロノームの音についていくだけで精いっぱい、ということも少なくありません。そんなときは、さらに遅い速さに戻して構いません。「ついていけた」という感覚を、少しずつ積み重ねていくことが大切です。
弾いた自分の演奏を、録音して聴くとどうなる?
入門の中では、1曲が弾けるようになったころに「録音して聴いてみる」ことを勧める流れもあります。弾いている最中は、手元に集中していて、全体の音まで気が回らないものです。あとから聴き直すと、自分では気づかなかったことが見えてくることがあります。
たとえば、次のような点が見つかることがあります。
- コードを切り替えるところで、少し間があいている
- 弾いているうちに、だんだん速くなっている
- 思っていたよりも、きれいに鳴っている
録音は、うまく弾くためだけのものではありません。「この前より上手に聴こえる」という成長に気づくきっかけにもなります。ステージで演奏するつもりで、通して弾いてみる。その気持ちが、次の練習の目標にもなるようです。スマートフォンの録音機能で十分に試せます。
コードのあとは、どんな練習に進む?
コードでの弾き語りやストロークに慣れたら、次は「1本ずつ弦を弾くピッキング」や「タブ譜」に進みます。ストロークが「和音をまとめて鳴らす弾き方」なのに対して、ピッキングは「1本ずつ、メロディや伴奏の形を弾く弾き方」です。
タブ譜は、ギター専用の楽譜の一つです。6本の弦を横線で表し、どの弦のどこを押さえて弾くかを数字で示します。ギターの弦と指の位置を示す書き方です。ここでも、まずはゆっくり弾き、メトロノームに合わせて少しずつ速さを上げていく、という流れが基本になります。
さらにその先には、人差し指で複数の弦を一度に押さえる「バレーコード」や、音階(スケール)の練習が待っています。ただ、これは最初の数回の話からは少し先です。入門のうちは、チューニング、ストローク、いくつかのコード、そして1曲を最後まで弾く、というところが一つの区切りになります。
| 順番 | 主な内容 | 身につくこと |
|---|---|---|
| 1 | 各部の名前、チューニング、右手のストローク | 楽器に慣れる、リズムを刻む |
| 2 | 基本のコード、曲に合わせたストローク | 曲らしい響きが出る |
| 3 | コードの切り替え、メトロノーム | 止まらずにつなげる |
| 4 | 1曲を通して弾く、録音して聴く | 全体をまとめる力 |
| 5 | ピッキング、タブ譜 | 弾き方の幅が広がる |
| 6 | バレーコード、音階 | 演奏できる曲が増える |
この表は、あくまで入門の一例で、大まかな順番を示したものです。実際には、生徒様が弾きたい曲や、手の大きさ、練習できる時間によって、進み方はさまざまに変わります。
家での練習は、どんなことをするの?
「次回までに、ここをやってみましょう」と、小さな課題を決めて進めることもあります。難しいものではなく、その日にやったことを少し繰り返す内容が中心です。
- ギターを持ったら、まずチューニングを合わせる
- ストロークの動きを、数を数えながら繰り返す
- 習ったコードの切り替えを、ゆっくり続ける
- 弾きたい曲を、聴いておく
「曲を聴いておく」というのは、意外に大切な宿題です。耳でメロディやリズムが頭に入っていると、弾くときに「こんな感じだった」と思い出す手がかりになることがあります。弾けない時期でも、聴くだけならすき間時間にできます。
「毎日たくさん練習しなければ」と考えると、気が重くなってしまいます。まずは、ギターを手に取る時間を少しだけ持つ。その積み重ねで、ストロークとコードに少しずつ慣れていきましょう。
自分でやってよいことと、先生に見てもらうことは?
チューニングやコードの切り替えの反復は、ご自宅でできます。ただ、押さえ方や持ち方に不安があるときは、先生に見てもらうと安心です。
| ご自宅でできること | 先生に相談すると安心なこと |
|---|---|
| チューナーで音を合わせる | チューナーの表示が合わない、音が安定しないとき |
| 覚えたコードの切り替えを繰り返す | 押さえても音がきれいに出ないとき |
| メトロノームに合わせてゆっくり弾く | 手や腕、肩に痛みや無理を感じるとき |
| 録音して聴き直す | 楽器そのものの不具合が気になるとき |
痛みや無理を感じるときは、がんばって続けず、お早めに先生へお伝えください。楽器の状態が気になる場合も、お店のスタッフに見てもらうことができます。
天理楽器のギターのレッスンは、どんな感じ?
天理楽器のギターのレッスンは、月3回・1回30分が基本です。ここまでご紹介したのは入門の一例で、実際の進め方は、講師が生徒様の希望や様子に合わせて組み立てます。
- ギターを始められるのは、体格の面から、早くて小学校低学年(6〜7歳ごろ)からです
- 大人になってから始める方も、シニアの方も、お通いいただけます
- 弾いてみたい曲があれば、体験レッスンでお伝えください
- 発表会やコンサートへ出演する機会も、定期的にあります
レッスンの回数や進み方、料金などの詳しい内容は、体験レッスンのときや各校舎でお尋ねください。
体験レッスンは、どんな流れ?
体験レッスンは無料・予約制で、全体でおよそ30分です。最初に顔合わせとヒアリングが10分ほど、そのあとの実際のレッスンが20分ほどです。
| 内容 | 目安 |
|---|---|
| 顔合わせ・ヒアリング | 10分ほど |
| 実際のレッスン | 20分ほど |
| 費用・予約 | 無料・予約制 |
| 楽器 | 貸し出しあり |
通える曜日を伺ったうえで、実際に担当する講師で受けていただきます。体験を受けた講師がそのままレッスンを受け持ちます(曜日が変わる場合は、別の講師になることがあります)。体験後のご連絡は最小限です。ギターをお持ちでなくても、楽器をお貸ししますので、手ぶらでお越しいただけます。
「チューニングって、本当にできるのかな」「コードを押さえる指が届くかな」。そんな小さな心配も、体験の場で実際にギターを持って確かめてみてください。この記事でご紹介した流れは、あくまで読み物です。まずは一度、楽器を手に取る時間を作ってみませんか。
よくある質問
- ギターを習いはじめて、最初にやることは何ですか?
- 入門では、チューナーを使った音合わせ(チューニング)から始め、そのあと、右手のストロークと基本のコードへ進む流れが一例です。ただし、実際のレッスンは講師と生徒様に合わせて組み立てますので、詳しくは体験レッスンでご確認ください。
- チューニングは毎回必要ですか?
- 弦を張り替えたときはもちろん、練習をはじめる前にも合わせておくと安心です。弦の音の高さは少しずつ変わることがあるためです。慣れてきたら、練習前の習慣にしてみてください。分からないときは、レッスンで先生に聞くと安心です。
- 最初に覚えるコードは何ですか?
- 入門の初期には、GとCを取り上げる例があり、そのあとD、Emなどが加わる流れがあります。ただし、弾きたい曲や講師の方針によって、選ぶコードは変わります。最初からたくさん覚える必要はありません。
- コードの切り替えが追いつかないときは、どうすればよいですか?
- 速さを落として、ゆっくり確実に切り替える練習が基本です。止まってしまう場所があれば、その場所だけを取り出して繰り返します。それでも難しいときは、押さえ方や指の置き方を先生に見てもらうと、ヒントがもらえます。
- メトロノームは、いつから使えばよいですか?
- 入門では、コードの切り替えに慣れてきたころに使いはじめます。スマートフォンのアプリでも使えます。難しいときは、さらに遅い速さに戻して構いません。使い方は、レッスンで先生に聞いてみてください。
- 天理楽器のギターのレッスンは、月何回で1回何分ですか?
- ギターは月3回・1回30分が基本です。始められる年齢は、体格の面から、早くて小学校低学年(6〜7歳ごろ)からです。大人になってから始める方も、シニアの方も、お通いいただけます。詳しい内容は、体験レッスンのときや各校舎でお尋ねください。
- ギターを持っていなくても、体験レッスンに行けますか?
- はい、行けます。体験レッスンでは楽器の貸し出しがあります。体験は無料・予約制で、全体でおよそ30分です。通える曜日をお伺いしたうえで、実際に担当する講師で受けていただきます。ご自宅の楽器を用意する必要はありません。お気軽にお申し込みください。
制作:天理楽器


