吹奏楽部の子に「マイ楽器」は必要?— 顧問30年の本音と買い時の話

カテゴリー
お知らせ
投稿日
更新日
三笠管平(天理楽器・管楽器フロア担当キャラクター)
三笠 管平(天理楽器・管楽器フロア担当キャラクター)

こんにちは。天理楽器・管楽器フロア担当の三笠管平です。中学校で30年あまり、吹奏楽部の顧問をしておりました。何百人もの子どもたちの「最初の一音」を聴いてきた私が、保護者の方からこの時期いちばん多くいただく質問にお答えします。

——「学校の楽器を借りているのですが、自分の楽器って必要なんでしょうか?」

学校の楽器、半分くらいの調子になっていませんか

最初に申し上げますと、学校の備品が悪いわけではありません。ただ、学校の楽器は何年も、何人もの生徒が代々使ってきたものです。タンポ(音孔のフタ)がすり減り、バランスが崩れたまま調整されずにいる楽器は、正直なところ珍しくありません。

問題は、調子の落ちた楽器では「自分が下手なのか、楽器のせいなのか」が本人に分からないことです。私は顧問時代、音が出ずに自信をなくしていた子の楽器を調整に出しただけで、見違えるように伸びた例を何度も見てきました。

マイ楽器のいちばんの価値は「上達」ではなく「気持ち」です

自分の楽器を持った子は、扱い方が変わります。手入れをするようになり、音の変化に気づくようになり、何より「自分の音」に責任を持つようになります。肺活量より、続ける力。続ける力は、愛着から生まれます。

買い時はいつか — 顧問としての本音

よく「コンクール直前に買うべきですか」と聞かれますが、私の答えは「直前はおすすめしません」です。楽器が変わると、吹き心地も音程の癖も変わります。本番までに馴染む時間が要るのです。買うなら、コンクールの1〜2ヶ月前まで、つまり今の時期が最後の好機です。

選ぶときに必ず確かめてほしいこと

  • 同じモデルを複数本、吹き比べること。楽器には1本ずつ個体差があります。カタログでは分かりません
  • プロが状態を確かめた個体か。当店のフェアでは、プロ奏者が一本ずつ試奏した「選定書」付きの楽器をご用意しています
  • 買ったあとの調整体制。当店はご購入後5年間、調整費用が無料です。楽器は手入れで化けますから(これは工房の職人の口ぐせです)

ただいま6月14日(日)まで、イオンモール京都店で管楽器300本を集めたフェアを開催しています。「今日は吹き比べてみるだけ」で構いません。お子さんの楽器の状態を見てほしい、というご相談も歓迎です。当日はスタッフがフロアでお待ちしています。

▼ フェア詳細・試奏のご予約
https://tenrigakki.com/7538/

天理楽器 管楽器フロア・三笠 管平(元中学校吹奏楽部顧問)